理念・目的

2021年、東京において開催されたオリンピックの種目として、ボウリング競技は最終選考までは残ったものの、最終的にはオリンピック種目となることはありませんでした。この選考過程において一時は追加8種目の中で上位に選ばれるなど、国内における人気は高い競技であることは明らかであるにも関わらず、追加種目に選ばれなかったのは、国内外においてまだまだ認知度が低かった、或いはレジャーとして楽しまれながらも、まだまだスポーツとしての認知度が足りなかったと悔やまれるところです。

国内においてのボウリング競技は1960年代のボウリングブーム以来、レジャーとして広く親しまれております。これは気軽に入りやすく、季節・天候に左右されず、老若男女幅広い層が一緒に楽しめるからです。また、スポーツとしてのボウリングは脳と身体の両方に適度な負荷を与え健康の維持増進に資する競技であり、この高齢化の進む日本において、長く健康でありたいというニーズと非常にマッチすると考えます。こうした国内の現状を考えますと、怪我をせず長く楽しめる、健康に資するスポーツとしてのボウリング競技を普及していく絶好の機会となっていると考えるところです。

一方で国外においてのボウリング競技は1978年には第8回アジア競技大会(タイ・バンコク)では初の正式種目となり、日本においても1988年の京都国体より正式種目、また同年ソウルオリンピックが開催された際にはエキジビション種目にもなっており、アジアにおける主要なスポーツ種目となっていることは周知の事実です。こうしたアジアの現状について法人設立前より我々は2010年頃から度々ベトナム社会主義共和国を訪問しボウリング場を視察しておりますが、視察する度、来場するプレーヤーは日々増えており、当初は数人程度だったその中のマイボウラーも最近では大きく増えております。

一方でそうしたそうした急拡大の中で指導者は不足している状況があり、そのような情熱を持つプレーヤーたちに適切な指導を受けられる体制を構築できれば、45ヶ国前後が参加するアジア競技大会への参加国を増やし、また優れた成績を残すことが出来ると見ております。

例えば野球の世界大会であるワールド・ベースボール・クラシックは28ヶ国で争われる大会です。それを考えればアジア大会の45ヶ国前後というのは世界大会よりも多い国々が参加しているわけであり、東南アジア諸国の競技力向上によりアジア大会が盛り上がることになれば、国内におけるスポーツとしての認知度、競技人口の増加も見込まれます。そうした相乗効果を得るべく、国内普及と国際普及を行いたいと考えております。

こうしたボウリング競技のオリンピック種目化などボウリング競技の世界的な普及振興を図り、健康面における保健福祉の増進、スポーツを通じた社会教育や青少年の健全な育成、競技力向上のための国際協力といった公益に寄与することを目的として、我々は活動しております。

作成日
2023/08/15 13:31
最終更新日
2023/08/23 20:46